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DEFINITION

無意識の特権(Unconscious Privilege)とは、マジョリティ側に属する人が、本人も気づかないまま享受している有利な条件・前提・暗黙の了解のことを指します。OTDでは、この特権への気づきこそがダイバーシティ推進の出発点であると位置づけています。

「特権」とは何か

ここでいう特権は、富裕層の特権や政治的な権力ではなく、普段の生活や仕事の中で当たり前に使えている条件を指します。たとえば次のようなものです。

  • 自分の名前が、特に説明しなくても正しく読まれる
  • 会議で自分の発言が「個人の意見」として聞かれ、属性の代表とみなされない
  • 採用面接で、家族構成や育児について質問されない
  • 移動の経路を、段差や手すりの有無を意識せずに選べる

これらは、それを持っている人にとっては「当たり前」であり、改めて意識することはほとんどありません。だからこそ「無意識の特権」と呼ばれます。

なぜ「気づき」が出発点になるのか

マジョリティが自分の特権に気づかないままでは、組織の制度や文化を変える必要性も理解されません。「自分にとって当たり前のことが、ある人にとっては当たり前ではない」 ——この構造を構造として捉える視点が、OTDの出発点です。

OTDワークショップとの関係

OTDワークショップは、この「無意識の特権への気づき」を、講義や反省ではなくゲーム形式の体験で生み出すよう設計されています。参加者は、自分が今いる立場が「努力の結果」だけではなく、構造的に与えられた条件でもあることに気づきます。

詳細は OTDワークショップのページ をご覧ください。

関連する概念

  • 障害の社会モデル:特権の裏側にあるバリアの所在を社会側に求める考え方。
  • Nモデル:特権への気づきを組織変革に翻訳するフレームワーク。
  • OTD:これらを束ねたOTD普及協会独自の概念。

無意識の特権を、組織として可視化してみませんか